TOEIC初心者でもできるおすすめの勉強法!効率の良い学習内容と目標スコアを取るための勉強時間は?

TOEICの勉強法についてのアイキャッチ画像

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「300点台から始められるTOECの勉強法を知りたい」「TOEICの参考書が難しすぎて、挫折してしまった」といった悩みを抱える人は少なくありません。

TOEICの勉強法は数多く紹介されていますが、やみくもに学習しても結果に繋がりにくいです。

初心者がいきなりTOIECの問題集に手を出すと、途中で挫折する原因になります。

まずは受験に向けてやるべき勉強法と、後回しにできる勉強法を知って学習計画を立てましょう。

何から始めればいいのかわからず迷いがあると、学習のモチベーションが下がってしまいます。

本記事ではTOEIC初心者が最短でスコアアップできる勉強法を解説し、効率よく学習を進めるコツや継続のポイントを紹介します。

この記事を読めば以下の点が明確になります。

  • 初心者が最初にやるべき勉強法が分かる
  • やらなくていい勉強法がわかり、無駄な時間を省ける
  • 1日の学習プランを具体的に立てられる
  • 忙しくても無理なく続けられる勉強習慣を身につけられる

TOEICの勉強をこれから始める人や、過去に挫折してしまった人でも、迷いなく学習をスタートできます。

本記事を参考に、TOEIC学習を今日から始めましょう。

目次

初心者向けTOEICの正しい勉強法

TOEICには正しい勉強法があるため、どこから始めていいかわからない人は、下記の3つに取り組むと効率的です。

  • 中学生レベルの文法書を1冊やり切る
  • 中学・高校レベルの英単語を覚える
  • Part5の演習問題を解く

初心者はTOEIC専用の参考書を買う前に、英語の基礎から始めましょう。

基本的な文法ルールや単語を知らないと、参考書の解説が理解できず学習効率を下げる原因となります。

TOEICを初めて受ける人は、中学生レベルの文法書と単語帳をマスターする基礎固めと、Part5の対策で十分です。

1ヶ月を目処に基礎力を身につけ、残りの時間でPart5を対策しましょう。

中学生レベルの文法書を1冊やり切って基礎を付ける

初心者がTOEIC対策を始めるなら、いきなりTOEICの問題集に取り組むよりも、優先的に中学生レベルの文法を身に付けましょう。

TOEICの問題を解けるようになるには、文法知識が不可欠です。

大人向けに中学英文法を網羅する参考書は豊富に出版されているため、1冊をやり切ると基礎力を強化できます。

中学生レベルの英文法は大きく分けて以下の14種類です。

文法項目
名詞 book, music, trees
形容詞 big, small
一般動詞 / be 動詞 play, run / is, am, are
受動態 The door was opened by him
そのドアは彼によって開けられた
能動態 He opened the door
彼はそのドアを開けた
助動詞 Can, May, Must, Should
副詞 quickly, usually
前置詞 on, at, in
接続詞 because, but
不定詞 / 動名詞 to play / playing
代名詞 he his him his
関係代名詞 The movie which I watched yesterday
昨日私が見た→映画
比較・最上級 He is taller than me
彼は私より背が高い
時制 I have visited France
私はフランスに訪れたことがある

基礎が固まっていると、リスニングでもリーディングでも理解度が上がり、スコアアップのスピードが早くなります。

まずは文法の基礎をしっかり固め、TOEIC対策のスタートラインに立ちましょう。

中学生レベルの英単語をマスターする

英単語の知識はTOEICのすべてのパートに直結します。

TOEIC頻出の難しい単語を覚える前に、中学生レベルの単語をしっかり定着させましょう。

中学性レベルの英単語をマスターする理由は2つあります。

  1. リスニングは簡単な単語が使われる
  2. 基礎的な単語が分かると文章を予測できる

例えばTOEICでは下記の英単語が出題されます。

  • excuse (許す)
  • improve (改善する)
  • effort (努力)
  • product (製品)
  • available (利用可能な)
  • common (一般的な)
  • suddenly (突然に)

難しく感じるかもしれませんが、上記は中学校で学ぶ範囲の英単語です。

中学生レベルの英単語でも実際のビジネス英語や日常英会話で役立つ機会が多いため、しっかり復習しましょう。

Part5の演習問題を解く

TOEIC全7パートの出題範囲の中でPart5は一番対策が立てやすい傾向です。

Part5はリーディングセクションの「短文穴埋め問題」で、主に文法と単語の知識が問われます。

実際には下記のような問題が出題されます。

No. 102 Jamal Nawzad has received top performance reviews ——- he joined the sales department two years ago.
(A) despite
(B) except
(C) since
(D) during
出典:TOEIC【公式】サンプル問題

正解は(C) since です。

現在完了形の「has + 過去分詞」の形があるため、接続詞の「since (〜以来)」が入ると文章が成立。

現在完了形の文法が使われている上記の問題は、中学生レベルの知識で解けます。

Part5はリーディングセクション全体の3割を占める重要なパートです。

長文読解は難易度が高く対策が立てにくいため、Part 5の対策を行ってスコアアップに繋げましょう。

TOEICの正しい勉強法に必要な参考書

初心者から始めるTOEICの正しい勉強法には、下記の参考書が役立ちます。

項目 おすすめの参考書
中学英文法がおさらいできる参考書 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
中学レベルの英単語をおさらいできる単語帳 世界一わかりやすい中学英単語
TOEICの総合対策本を使って試験の流れを知る はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
Part5が対策できる参考書 TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問

英語の基礎から学べる参考書を中心に、初心者向けにTOEICが対策できる教材を4冊ご紹介します。

TOEICの参考書は数多く出版されているため、情報に惑わされず自分のレベルに合ったものを選びましょう。

中学英文法がおさらいできる参考書

中学英文法がおさらいできる参考書の表紙画像
出典:学研プラス

本の長さ 328ページ
出版社 学研プラス
発売日 2022年3月10日
価格(税込) 2,530円
中学英語をひとつひとつわかりやすく。の特徴
  • イラストや図表で丁寧に解説されている
  • 1冊で中学英文法を網羅できる
  • やさしい練習問題をたくさん解ける

「中学英語をひとつひとつわかりやすく。」は中学生レベルの文法力を身につけられる参考書です。

大人の学び直しに最適で、中学英語の文法の全てがコンパクトな一冊に集約されています。

中学ひとつひとつわかりやすくシリーズの売り上げは累計800万部を突破。

親しみやすいイラストを使った解説がわかりやすく、練習問題をひとつずつクリアしながら文法の理解を深められます。

英語から離れていた方の学び直しにこれ以上ない一冊です。

「学生の頃に英文法を理解できなかった」という人は「中学英語をひとつひとつわかりやすく。」を購入しましょう。

中学レベルの英単語をおさらいできる単語帳

中学レベルの英単語をおさらいできる単語帳の表紙画像
出典:旺文社

本の長さ 445ページ
出版社 旺文社
発売日 2019年6月15日
価格(税込) 836円
高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800
  • オールカラーで1800語を収録
  • 発音記号とカタカナ読みがついている
  • 単語の使い方や用法が豊富で理解が深まる

「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800」は中学生レベルの英単語を網羅する単語帳です。

初心者は「TOEIC頻出」の単語帳を選ぶよりも、基礎の単語力を上げる方が大切です。

「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800」はすべての単語に例文が付属しているため、単語の使い方の理解が深まります。

「cap(帽子)ふちのある帽子はhatを使う。」のように、用法が解説されているところもおすすめのポイントです。

日本語訳は赤字で書かれているため、シートを使って効率的に学習できます。

リスニング機能や単語の意味の三択問題が解ける公式無料アプリを使うと、単語帳を持ち歩く必要もありません。

通勤や通学の時間を活かしてTOEICがしたい人にもぴったりです。

「高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800」を活用して、基礎的な単語の理解を深めましょう。

TOEICの総合対策本を使って試験の流れを知る

TOEICの総合対策本を使って試験の流れを知るの表紙画像
出典:アルク出版

本の長さ 395ページ
出版社 アルク出版
発売日 2018年3月7日
価格(税込) 1,980円
はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト 全パート完全攻略
  • イラストや図表で丁寧に解説されている
  • 本番同様の模試が付属
  • 問題の解き方やアプローチ方法のコツが分かる

「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」は、TOEIC初心者が最初に取り組む総合対策本として最適な1冊です。

TOEICの全パートについて基礎から丁寧に解説されているため、初めて受験する人でもテスト全体の流れがつかめます。

TOEICの問題形式が分からなければ学習計画を立てにくく、苦手分野の把握もできません。

テストの形式自体を知りたいときや、何から初めていいか分からないときにもぴったりです。

「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」を購入すると、頻出語彙や読解トレーニングをまとめたPDFと音声が無料でダウンロードできます。

初心者が最初に取り組むべき1冊として信頼性の高い参考書です。

基礎学習が終わった人は、本格的にTOEIC対策を始める準備として「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」を活用しましょう。

Part5が対策できる参考書「TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 はじめの400問」

Part5が対策できる参考書「TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 はじめの400問」の表紙画像
出典:アスク出版

本の長さ 416ページ
出版社 アスク出版
発売日 2023年7月28日
価格(税込) 2,200円
TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 はじめの400問
  • Part5に特化した400問で文法を強化できる
  • やさしい問題から本番レベルの問題へステップアップできる
  • TOEIC頻出単語も学習できる

「TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 はじめの400問」は、Part5だけに特化した初心者向けの参考書です。

TOEICに出題される文法項目には5つのパターンがあります。

Part5は最低限の文法とパターンを身につけておくと、点数の取れるセクションです。

初心者向けのやさしい問題から取り組めば、本番レベルの問題へ着実にステップアップできる内容となります。

著者のTEX加藤氏はTOEICを長年研究しており、問題の出題傾向を熟知。

同著の「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」はPart5対策の参考書として、TOEIC受験者に大人気の1冊です。

TOEIC200〜500点レベルの人がPart5を対策するときは「TOEIC(R) L&Rテスト 文法問題 はじめの400問」を購入しましょう。

TOEIC対策で後回しにできる勉強内容

TOEIC対策では、優先順位の低い内容を後回しにするのがポイントです。

7つのパートを全て網羅するには量が多すぎるため、重点的に点数の取れるパートの対策をすると効率的です。

基礎力がない状態で難しい問題に取り組むと、学習のモチベーションを下げてしまう可能性があります。

例えばPart7の長文読解はTOEIC全体の中でも難易度が高いため、後回しにできるパートです。

リスニングも特別な対策は必要なく、Part5の対策をするのと同時に付属の音声を聞いて復習すれば無理なく学習できます。

初心者の段階では英語の音に慣れる必要があるため、深く考えずに英語を聞く量を増やしましょう。

Part7の対策はTOEIC 800点を目指すとき

長文問題が出題されるPart7の対策は後回しにして、基礎力の向上に繋がる学習を優先しましょう。

英語の長文を正しく理解するためには、文法力と単語力が欠かせません。

Part7は長文読解が54問出題される形式で、TOEICの試験の中でも難易度が高く、多くの受験者を悩ませるパートです。

800点以上の高得点を取る受験者でも、Part7を時間内に解き切れる人は多くありません。

基礎力が不十分な状態で長文に取り組んでも、得られる成果は限定的です。

しかし文法と単語力の基礎があると、特別な対策をしていなくても、解ける問題が見つかります。

実際の試験ではPart7を無理に全問解こうとせず、取り組みやすい問題から解答して着実に正解率を上げましょう。

リスニング対策はリーディングと両立できる

リスニングは特別な対策を行うよりも、リーディングと両立すると効率的です。

初心者がいきなりTOEICのリスニング問題を解こうとすると、以下の問題が発生します。

  • 会話のスピードが速く、単語が聞き取れない
  • 知らない単語が多く、意味を理解できない

問題を聞き取れれば解答できる内容でも、会話のスピードについていけなければ正解できません。

まずはPart5を勉強するのと同時に、問題集に付属する音声を活用しましょう。

解説に付いている英文の音声を聞きながら、英語のリズムやイントネーションに慣れると、会話のスピードについていきやすくなります。

問題を解いたあとに音声を聞いて復習すると、学習の定着率が高まるため一石二鳥です。

リスニング問題はリーディングよりも、簡単な内容の英文が出題されます。

知らない単語が多くて意味を理解できない人でも、Part5のスクリプトに慣れておくと、リスニングセクションのスコアアップも可能です。

スクリプトはリスニングの音声を文字に起こしたもので、分からない単語を調べながら学習すると単語力を高められます。

最初から完璧に聞き取ろうとせず、リーディングで解いた例文を使って英語の音声に慣れましょう。

TOEICを受験するために知っておくべきこと

TOEICは英語のリスニングとリーディングをはかる試験で、合計2時間の試験時間が設定されています。

ライティングやスピーキングは含まれず、全200問をマークシート方式で解答する形式です。

出題される問題は日常英会話も含まれますが、ビジネス英語の要素が強いのが特徴。

リスニングは会話やアナウンスを聞いて解答し、リーディングは短文と長文の読解問題に答える形式です。

本番で慌てないように、TOEICの試験概要を押さえてから試験に臨みましょう。

TOEICの問題形式や設問内容を理解する

TOEICは英語のリスニングとリーディングに分かれる合計2時間の試験で、ライティングやスピーキングは含まれません。

問題文は全て英文で構成され、マークシートで解答する試験形式です。

試験内容は日常的な表現も含まれますが、ビジネスシーンを中心とした英語も出題されます。

TOEIC試験の概要とセクションごとの詳細は以下の通りです。

試験の概要

項目 リスニング リーディング
問題数 100問 100問
制限時間 45分 75分
配点 495点 495点
出題内容 Part 1, 2, 3, 4 Part 5, 6, 7
問題形式 (A)(B)(C)(D)選択式 (A)(B)(C)(D)選択式

リスニングセクション

パート 内容
Part 1 写真描写問題 6問
Part 2 応答問題 25問
Part 3 会話問題 39問
Part 4 説明文問題 30問

リーディングセクション

パート 内容
Part 5 短分穴埋め問題 30問
Part 6 長文穴埋め問題 16問
Part 7 長文読解問題 54問

TOEICは合計200問すべてが4択形式で出題されます。

リスニング音声は一度しか流れないため、一発で聞き取る集中力が求められます。

リーディングでは、語彙力や文法力に加え、英文を素早く読み取る力も必要です。

全体の構成を理解しておくと、本番で実力通りの力が発揮できます。

TOEICは毎月実施されているため、まずは一度チャレンジしてみましょう。

TOEICは初心者にとって難しい試験

TOEICが初心者にとって難しい理由は下記の3つです。

  • 全受験者に共通の試験内容
  • ビジネス英語が出題される
  • 2時間で200問が出題される

TOEICは英検のようにレベル別に分かれておらず、初心者から上級者まで同じ問題が出題されるのが特徴です。

初心者も高得点を狙う上級者と同じ土俵で試験を受けなければいけません。

試験内容はビジネスシーンを中心に構成されているため、日常英会話だけでは対応しきれないのも難しく感じる理由の1つです。

出題されるビジネスシーンの例は下記の通り。

  • オフィスでの会話や電話対応
  • 会議やプレゼンテーションの内容
  • メールや報告書などのビジネス文書

大学生や仕事で英語を使った経験がない人は、状況をイメージしにくい難しさがあります。

初心者にとって大きな負担となるのが、2時間の英語の試験です。

リスニングは45分間続いて高い集中力が求められ、リーディングは100問を75分間で取り組む必要があります。

初心者は勉強不足よりも、試験そのものが苦痛でTOEICでスコアが上がらないケースも少なくありません。

本番に臨む前には模試を活用して、2時間の試験時間や雰囲気に慣れましょう。

スコアごとの英語力の目安を知る

TOEICのスコアは5つのレベルに分けて評価できます。

レベル TOEICスコア 評価
A 860〜990 十分なコミュニケーションができる
B 730〜855 適切なコミュニケーションが取れる素地を備えている
C 470〜725 日常生活で必要な英語と限定された範囲内でのビジネス英語ができる
D 220〜465 最低限のコミュニケーションができる
E 〜220 コミュニケーションができない

引用:PROFICIENCY SCALE 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC全受講者の平均点は612点です。
参照:TOEIC 公式データ

一方初心者のスコアは300点前後が一般的で、最低限のコミュニケーションができるレベルにとどまっています。

平均点が取れるようになると、日常英会話や英語を使った業務にも取り組めるので、まずは平均点の500〜600点を目指しましょう。

初心者に必要なTOEICの勉強時間

初心者に必要なTOEICの勉強時間は250〜300時間です。

文法学習や基礎の単語学習が必要なため、大部分を基礎学習にあてる必要があります。

1日に1時間勉強時間が取れる人でも10ヶ月程度かかるため、計画的に学習を進めなければいけません。

十分に学習時間が取れるまで待ってTOEICの試験を受けると、納得できる結果が出る可能性を高められます。

一般的に、スコアを100点アップするには約200~300時間の学習が必要です。

基礎が固まっていると学習効率が高まるため、短い時間でも100点以上のスコアアップが目指せます。

目標の学習時間が達成できたら、実際に試験を受けて実力を試しましょう。

TOEICで目標スコアを取るための勉強スケジュールの立て方

TOEICで目標スコアを達成するには、計画的に学習を進める必要があります。

まずは3ヶ月間のスケジュールを目安に、毎日の学習時間の確保がポイントです。

文法力の向上はすべてのパートに影響するため、初めの1〜2ヶ月間で中学生レベルの文法を確実に身につける必要があります。

無理のない範囲でスケジュールを調整し、毎日コツコツ続けることがスコアアップへの近道です。

平日はスキマ時間を活用しながら単語やリスニングを学習し、休日はまとまった時間を使って問題演習に取り組むと、効率的に学習を進められます。

試験直前の1ヶ月間はPart5を重点的に対策し、TOEICの出題傾向を理解しましょう。

試験日までのスケジュールは3ヶ月を目安に立てる

TOEICの受験に向けて、3ヶ月を目安にスケジュールを立てましょう。

以下の表はTOEIC500点を目指す理想的なスケジュールです。

期間 学習内容
1ヶ月目 文法学習で基礎を固める
2ヶ月目 TOEIC総合対策本で試験の概要を知る
3ヶ月目 Part5を重点的に対策する

1ヶ月目は文法を固める期間です。

TOEICの対策を2ヶ月目から始められるように、集中して基礎学習に取り組む必要があります。

毎日単語に触れ続けると記憶に定着しやすいため、単語学習は3ヶ月間、継続して取り組みましょう。

最後の1ヶ月はPart5を重点的に取り組むと、効率的な学習ができます。

残りのパートは総合対策本を使って、試験内容を把握する程度で十分です。

初心者は幅広く取り組むよりも基礎対策とPart5の対策に絞って、スコアアップを目指しましょう。

3ヶ月で250~300時間勉強するための1日のスケジュール例

3ヶ月間で250〜300時間勉強するためには、1ヶ月に80〜100時間の学習時間を確保する必要があります。

下記の時間配分で学習に取り組むと250〜300時間を確保可能です。

  • 平日:1〜2時間
  • 休日:5〜6時間

平日の学習スケジュールの例は下記の通りです。

平日の学習スケジュール

時間帯 学習内容
朝(30分) 単語学習
通勤・通学時間(30分) 音声学習
夜(1時間) 文法書・問題集を解く

朝は軽めの学習で単語学習からはじめましょう。

1単語30秒を目安に単語帳に取り組むと毎朝60単語を学習できます。

夜の時間は落ち着いて文法書や問題集に取り組みましょう。

初めのうちは理解が追いつかなくても先に進んで、幅広い範囲を学習すると知識が身に付きやすいです。

参考書は定着率を高めるため、2〜3回反復しましょう。

反復学習を行っているうちに、最初は理解できなかった部分が分かるケースも多いです。

休日の学習スケジュールの例は下記の通り。

休日の学習スケジュール

時間帯 学習内容
朝(2時間) 文法や問題集の復習
昼(1〜2時間) 単語
夜(2時間) 文法書・問題集を使って学習

休日はまとまった時間を使って、文法や問題集の理解を深めましょう。

文法書を1冊やり終えたらPart5やTOEICの問題に取り組んで、試験本番に対する対策も実施すると、試験を苦痛に感じにくいです。

単語帳は常に手元に置いて、空いた時間にどんどん読み進めましょう。

独学でTOEICの勉強を続けるための工夫

初心者が独学でTOEICの勉強を続ける工夫は下記の通りです。

  • 自分のレベルを超えた難しすぎる参考書を使わない
  • 基礎から始めて積み上げ式で勉強する
  • 無理せず続けられる1日の学習ルーティンを決める
  • スキマ時間を活用して少しでも英語に慣れる

TOEICは独学でのスコアアップも可能です。

しかし難しい問題でつまづくと勉強が思うように進まず、モチベーションが下がる人もいます。

自分のレベルに合った参考書を選び、基礎から積み上げると勉強が継続しやすいです。

学習ルーティーンを決めた上でスキマ時間も活用すると、無理なく勉強に取り組めます。

独学で学習を継続するためにそれぞれのポイントを押さえてから対策を始めましょう。

自分のレベルを超えた難しすぎる参考書を使わない

自分のレベルに合わない参考書を選ぶと学習に挫折しやすくなります。

例えば下記の教材はTOEIC対策に人気ですが、初心者にとっては難しい参考書です。

  • ​​TOEIC L&Rテスト 究極の模試600問+
  • TOEIC L&R TEST 究極のゼミシリーズ
  • TOEIC L&Rテスト直前の技術

初心者におすすめなのは、以下の範囲に絞ったTOEICの勉強法です。

  • 中学生レベルの文法や単語を復習する
  • 初心者向けのTOEIC総合対策本を1冊やりきる
  • Part5だけを対策する

TOEICの参考書は数が多く情報もあふれているため、自分が取り組むと決めた教材をやり切る力が求められます。

本記事で紹介した参考書から学習をスタートさせて、無理のない学習を行いましょう。

基礎から始めて積み上げ式で勉強する

英語学習は基礎からの積み上げ式が取り組みやすいです。

文法や単語の基礎ができていないと、リスニングや長文読解の理解度が低くなり、学習効率が下がります。

効率的な学習ステップは下記の通りです。

  1. 文法を固める
  2. 単語に毎日触れる
  3. Part 5の対策を重点的に行う
  4. リスニングは耳を慣らすことを優先する
  5. TOEICの試験問題を何度も解く

基礎固めとPart5の文法問題に絞って学習を進め、徐々にリスニングや長文対策に移行するのが、初心者にとって最適な学習順序です。

「基礎から始めると時間が足りない」「長文が不安」との理由でいきなり難しい問題に取り組んでも、基礎が分かっていなければ理解できないケースも。

焦って難しい問題に時間を割くよりも、基礎から見直して効率的に学習を進めましょう。

無理せず続けられる1日の学習ルーティンを決める

TOEICの勉強を習慣化するには、毎日のルーティンを作ると効果的です。

一度に幅広く手を出そうとすると、学習の方向性を見失います。

1冊の参考書をやり切ると決めて、他には手を出さないように注意しましょう。

習慣化のコツは下記の通りです。

  • 「毎日100単語に目を通す」など、小さなルールを決める
  • リマインダーやアプリを活用し、学習を忘れないようにする
  • 勉強時間を固定し「何をするか」決めておく

大きな目標をいきなり達成するのは難しくても、小さなルールなら成果が分かりやすくやる気に繋がりやすいです。

リマインダーやアプリを活用すれば、用事や休憩をしていても頭を切り替えて学習に取り組めます。

「平日の朝は単語のみ」「平日の夜は問題集に取り組む」と学習内容を決めておけば、今から何をするか迷う時間をかけずに済んで効率的です。

休日や平日の夜にまとまった時間を確保し、文法書を読んだり実際に問題を解いたりして着実に理解を深めていきましょう。

スキマ時間を活用して少しでも英語に慣れる

仕事や大学の課題で忙しく、勉強時間を確保するのが難しい人は、スキマ時間を活用しましょう。

スキマ時間は下記のように活用できます。

  • 通勤や通学中に単語アプリを使う
  • 耳が空いている時間にリスニング音声を聞く
  • 携帯しやすい参考書をカバンに入れておく

単語アプリなら参考書ほど大きくなく、通勤や通学の途中でも使いやすいです。

移動中や昼食の時間にイヤホンでリスニング音声を聞けば、英文のスピードや抑揚に慣れるために役立ちます。

携帯しやすい参考書なら、電車の待ち時間や休憩時間にさっと取り出して学習が可能です。

短い時間でも英語に触れる回数を増やすと、学習の定着率が高まります。

スキマ時間をうまく活用して、無理なく学習を進めましょう。

TOEICで500点が突破できると学習が自走できる

初心者が最初に目指すべきスコアは500点です。

TOEIC500点は英検2級レベルに相当し、中級レベルの英語力が証明できます。

TOEIC500点を突破するメリットは下記の通りです。

  • 学習方法を自分で判断できるようになる
  • 基礎が固まり、難易度の高い問題にも対応できる
  • 弱点が明確になり、ピンポイントで対策できるようになる

基礎力が身に付くと英語学習の全体像が見えてきます。

情報に惑わされず、自分に必要な学習内容を見極められるため、質の高い学習が可能です。

参考書の解説を理解できると、長文読解やリスニングの応用問題にも取り組めます。

不要な学習に時間を割かず、重点的に弱みを対策すると効率的にスコアアップできます。

500点を超えたら下記のような項目に取り組んでいきましょう。

  • 長文問題(Part7)の対策をはじめる
  • リスニングの難易度を上げ、Part3・4の対策をする
  • 繰り返し問題集を解き、応用力をつける

文法学習や基礎の単語学習は、英語学習者にとって一番つらい時期です。

TOEIC500点の突破は初心者にとって大きな壁ですが、突破すれば600点、700点と着実にスコアを伸ばせます。

将来的に取りたい点数を目指して、こつこつと学習を積み重ねましょう。

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